石巻市立病院は、令和8年9月で移転開院してから10年を迎えました。
ご挨拶

石巻市長
齋藤正美
「~石巻市立病院移転開院から
10年を迎えて~ 」
東日本大震災から再建を果たした石巻市立病院は、令和8年9月で10年という大きな節目を迎えることができました。
こうして10年の節目を迎えることができましたのは、石巻市立病院を信頼し、これまでの歩みを支えてくださった市民の皆様をはじめ、石巻市立病院の運営に御理解・御支援をいただいております市内外の医療機関や関係機関の皆様、そして病院職員一人ひとりの日々のたゆまぬ努力と献身のおかげであり、心から敬意と感謝を申し上げます。
東日本大震災においては、病院機能が完全に失われる甚大な被害を受けましたが、被災後は開成仮診療所での診療を継続しながら、新病院の再建を進め、多くの皆様からの御支援により現在のJR石巻駅前の中心市街地エリアに移転開院いたしました。
新病院は、震災での教訓を生かして病院機能を2階より上に設置し、高齢化等の社会情勢の変化を見据え、震災前までの急性期医療を中心とする病院から回復期や慢性期医療、リハビリや在宅医療等にも取り組む病院として再スタートを切り、石巻医療圏における切れ目のない医療提供体制の一端を担ってまいりました。
この10年間で医療ニーズの多様化に加え、新型コロナウイルス感染症への対応、ウクライナや中東情勢の悪化に伴う物価高など医療を取り巻く環境は厳しさを増しており、多くの課題に直面しておりますが、こうした状況にあるからこそ、公立病院には採算性だけでは担うことのできない医療を守り、地域医療を支える中核としての役割がこれまで以上に期待されているものと感じております。
市民の皆様が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることのできるまちを目指すため、市内外の医療機関や関係機関の皆様との連携をさらに深め、これからも質の高い医療提供体制の充実に努めていくとともに、将来にわたって市民の皆様から愛され、信頼され、地域に必要とされる病院であり続けられるよう全力で努めてまいります。
結びになりますが、石巻市立病院の発展に御尽力いただいた全ての皆様に改めて深く敬意と感謝を申し上げますとともに、今後とも変わらぬ御支援・御協力を賜りますようお願い申し上げます。

石巻市立病院 病院長
椎葉健一
「~地域とともに歩んだ10年、
感謝を込めて未来へ~」
東日本大震災で壊滅的な被害を受け医療機能を喪失した当院は、石巻圏域での復興・創生が進む中、「被災地における医療復興のシンボル」として震災から5年半後の平成28年9月、現在の地に移転・再建を果たし、本年9月に開院10年の節目を迎えることができました。
今日という日を無事に迎えることができましたのは、市民の皆様や地域医療を支える市内外の医療機関の皆様ならびに医師会をはじめとする関係各位の温かい御支援と御協力の賜物であり、職員一同、心より厚く御礼申し上げます。
移転再建というゼロからのスタートでしたが、「地域で信頼され、選ばれる病院」を目指し、地域のニーズに寄り添った診療機能の拡充に努めてまいりました。開院当初の6診療科から12診療科への拡充、各種専門外来の開設、在宅医療・緩和ケア医療の充実、整形外科領域での手術支援ロボットを用いた高精度手術の導入、多職種連携によるチーム医療の強化など、地域の皆様に必要な医療を着実に届ける体制を整えてまいりました。
また、この10年の間には、新型コロナウイルス感染症の世界的流行という大きな試練もありました。厳重な感染管理とスタッフ間の連携のもと、地域における重点医療機関としての重責を果たしつつ、一般診療との両立を粘り強く継続できましたことは、当院にとって大きな糧となっています。
近年は人口減少や少子高齢化、物価高騰など、医療を取り巻く環境が一段と厳しさを増しています。当院においても厳しい財務状況に直面しておりますが、職員一丸となって経営改善活動(CARPプロジェクト、チームICUタスクフォース)に取り組み、市民の皆様への安全で質の高い医療提供と持続可能な経営基盤の両立を目指して、真摯な努力を積み重ねているところです。
10年という節目は、これまでの歩みを振り返り、地域における当院の役割を再確認する大切な機会です。これからも石巻地域唯一の公立病院として、高度急性期機能を担う石巻赤十字病院をはじめとする圏域の医療・介護・福祉施設との連携をさらに深め、質の高い医療サービスの提供と市民が安心して暮らせる地域づくりに貢献してまいる所存です。
今後とも当院への変わらぬ御指導、御支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

