薬剤科

 

【基本方針】

  • 調剤・医薬品管理、医薬品情報管理を充実させ、医薬品の有効性と安全性を確保し、医薬品の適正使用に努めます。
  • チーム医療を担う一員として、持参薬を含めた個々の患者の薬歴を管理し、適正な薬物治療に貢献します。
  • 個々の患者の病態及びニーズを把握し、適正な調剤並びに服薬指導を充実させます。
  • 院内における医薬品管理を充実させ、緊急災害を想定した医薬品の品質、在庫管理を行います。
  • 院外薬局との連携の強化及び直接的な実施により在宅患者をフォローするとともに、地域医療の発展に貢献します。

【運営体制】

薬剤師は現在9名で、調剤補助員が4名です。
業務時間は8:30~17:00(土日祝日は日直1名体制)
夜間は、スタッフの呼び出しで対応しています。


【業務概要】

薬剤科は4階に位置しており、主に入院処方せん、外来処方せんの調剤、院内の医薬品の管理業務、薬剤管理指導業務を実施するとともに、院内各種チームの一員となって業務を実施しております。


1)調剤業務

調剤業務は、外来・入院処方について、安全管理の観点から、ピッキングサポートシステム、一包化鑑査システム、散薬監査システムを導入しています。また、個々の患者の服薬状況に対応するため、服用時点毎の薬袋作成できるようにしています。
注射調剤業務は、施用毎に払出できる注射薬払出機を導入しています。

調剤室
調剤室


2)与薬管理業務

入院患者で自己管理が困難な方は、薬剤科で持参薬も含めて、服用一回分ごとにセットして、毎日与薬する薬剤のみを与薬カートにセットして払出しています(写真8)。看護師は与薬時に、患者のリストバンドのバーコードと薬剤が記載されている与薬ラベルを認証して与薬を行います。

与薬カート
与薬カート


3)薬品管理業務

処方オーダ、実施データ、処置データ等の実際に使用したデータを利用して、医薬品の在庫管理を実施しております。血漿分画製剤、麻薬等の薬剤の管理は薬剤科システムで管理しております。医薬品の見積あわせやマスタ設定業務も薬剤科で実施しております。


4)医薬品情報業務

医薬品情報は厚生労働省からの安全性情報や採用薬等の情報を院内の関係部署に速やかに周知しています。また、採用医薬品の添付文書、インタビューホーム、製品パンフレット、製品概要などの情報を薬品毎にファイルを作成し、各医薬品の文献や配合変化情報、使用上の注意の改訂情報も同時に管理して、必要な情報を素早く取り出せるようにしてあります。薬事委員会の事務局も担っており、医薬品の採用・削除などにも積極的に関与しています。


5)薬剤管理指導業務

入院時の持参薬の鑑別、お薬の説明、薬歴管理、副作用の発現等の確認、退院時の説明などを行っております。また、バンコマイシン等の薬剤について薬物血中濃度モニタリング(TDM)を行い担当薬剤師が投与量等について解析し、医師に提案しております。


6)がん化学療法

今回抗がん剤の暴露を防止する目的でアイソレーターを導入しました。抗がん剤調製時の監査については、2重チェックを行っています。抗がん剤調製時は、閉鎖式薬物混合システムを用いて、看護師の暴露の防止や患者様に安全に化学療法を受けていただくために、プライミングまで薬剤科で実施しています。

アイソレーター
アイソレーター


7)薬剤師が関与している院内チーム

  1. 感染対策チーム(ICT)(週1回のラウンドや指定抗菌薬の管理を実施)
  2. 栄養サポートチーム(NST)(週1回ラウンドに参加しています)
  3. 褥瘡対策チーム(週1回ラウンドに参加して、月1回の委員会にて報告・協議しています。)
  4. 心不全チーム(月1回のカンファレンスに参加、心不全手帳を用いた指導の実施)

8)地域連携

外来は基本的に院外処方せんを発行しております。院外処方せんは一般名で用量は一回量で発行しており。直近の臨床検査値も添付しております。臨床検査値の表示は腎臓や肝臓の機能等の低下によって、投与量を調節する必要のある薬剤を院外薬局の薬剤師が確認することで、副作用発現の防止に役立てていただくことが目的です。また、石巻薬剤師会と薬物情報提供書(トレーシングレポート)の運用を開始しています。

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