病院長挨拶
ごあいさつ
平成29年4月1日付けで病院長を拝命しました椎葉健一と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
当院は、太平洋が目の前に広がる旧北上川河口に平成10年1月に開院し、急性期医療、高度・先進医療を担う病院として地域医療に貢献してまいりました。
しかしながら、平成23年3月11日に発生しました東日本大震災時の大津波により建物1階部分が壊滅的被害を受け、医療機能の停止に陥りました。
震災以降、仮診療所で診療を行いながら、病院再建に向けて国や県をはじめ各方面との協議を重ねてまいりましたが、関係各位のご理解と市民の皆様のご支援により、平成28年9月1日、石巻駅前に「被災地における医療復興のシンボル」として新病院を開院し、新たな一歩を踏み出すことができました。
ご支援を賜りました関係各位に対し、衷心より厚く御礼申し上げます。
新石巻市立病院の役割は、石巻赤十字病院をはじめとする二次、三次医療機関と機能分化・連携強化を図りながら、必要とされる急性期医療機能を維持しつつ回復期、慢性期並びに在宅医療や緩和ケア医療に取り組み、「地域における切れ目のない医療提供体制」の一端を担うことにあります。
併せて、東北医科薬科大学の地域医療教育サテライトセンター、地域医療ネットワーク病院として、充実した教育研修機能を備えて、地域医療を担う医療人の育成に貢献していきたいと考えております。
新しい病院が完成し、良質の医療を提供するハード面での整備は整いましたが、今後はソフト面の充実が重要となってまいります。すべてのスタッフが医療従事者としての専門性を発揮することはもちろんのことですが、何より大切なことは、患者さんやご家族の方々をはじめとする市民の皆様と同じ目線に立ち、「市民の健康と生命を守る病院としての使命を果たすこと」を常に心がけ、気持ちのこもった医療を提供することにあると思っております。
全職員が基本理念であります「市民に愛される病院 市民に信頼され 市民が満足する質の高い医療の提供」を目指し、誠心誠意努力を続けてまいりますので、今後ともあたたかいご支援とご助言を賜りますよう心からお願い申し上げます。
平成29年4月1日 石巻市立病院長 椎葉健一